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『平成お徒歩日記』

宮部みゆき著
会社近くの古本屋にて250円

会社への行きかえりには、たいてい何かを読んでいます。
新聞のときもあるけど、たいていは小説。
これは帰路の本がないことに気が付いて、思いつきで買った本。
ヒットでした。

其ノ壱:真夏の忠臣蔵
はじめの部分だし、有名な作家なのでそんなに歩くはずがないと思ってたら
いきなり10キロ以上あるいてます。
夏に10キロってすごいよね。
両国~鉄砲洲~高輪、地下鉄路線図を広げたらいったい何回乗り換えるやら。
途中でタクシーには乗っていますが、討ち入り後の赤穂藩士について考え
吉良屋敷を江戸城からより遠い位置へ移動させた幕府の態度について考え、
読んでいるだけで勉強になりました。

其ノ七:神仏混淆で大団円
善光寺(いっぱつ変換されました、さすが)と伊勢神宮を巡るお徒歩。
このお寺さんは特定の宗派のものじゃないって、初めて知りました。
仏教徒なら誰でも受け入れてもらえるのが魅力です。
そして、まさにその点が「牛に引かれて」人がくる理由になっています。
その対極にあるのが伊勢神宮。
静かで、清くて、厳かな場所。
私は両方とも行ったことがありますが、この項を読んでまた行きたいと
強く思いました。
人々の喧騒や、自然の静寂の中でむかしを思うとき
人は信仰のとば口に立っているような気がします。
by karadanokoe | 2007-02-01 21:40 | 立ちよみ時どき座りよみ
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